「…でも、今は…会いたくない」 今は、会えない。 ルイさんの存在が、気になって仕方ない。 「あたし、今会ったら何言うか分からん」 「でも、気持ちに…嘘はない?」 あたしは頷いた。 拓馬くんが好き。 その気持ちに、嘘はない。 「会いたくなったら、俺も行くから…」 あたしは、いつも龍くんに助けられてる。 いつも、支えてくれている。 どんなときも、いつも一緒にいてくれている。 「ありがとう」 感謝しきれないくらい。