梓紗たちは、タクシーに乗って空港に向かった。 夕方の便で帰るため、まだ時間はある。 空港のお土産物屋さんで、みんなのお土産を選ぶことにした。 「夏希に、これ買おっと」 キラキラ光る、東京タワーのストラップを手に取る。 「なんか、あずちゃんって…天然? それか、ただセンスないだけ?」 龍は、手にしたストラップを見ながら笑った。 「えっ、ひどいー!」 頬を膨らまし、ストラップを元の場所に戻す。 あたしって、そんなセンスない?