すれ違う人の話し方が自分たちと違うので、改めて東京にいることを実感する。

小さな道や大きな道を抜け、商店街を抜けて行くと…駅についた。


「俺の勘、やばいな」


力也は満足気に、どや顔をする。
それを笑って軽くスルーし、切符を買った。


「こっから、5駅かぁ…」


龍がボソッと呟いた。
あと5駅先には…拓馬くんがいる。

期待と不安を胸に、電車に乗った。