中庭の真ん中には小さな噴水があり、それがまた雰囲気を変える。
長椅子に腰かけると、その真横に拓馬が堂々と寝ころんだ。
太陽が眩しいのか、目の上を腕で覆っている。
「彼氏おるん?」
「えっ、おりませんよっ」
唐突な質問に吃驚し、思わず声が大きくなる。
その反応に、拓馬はフッと笑った。
「そっかぁ」
そう言うと、拓馬は急に起き上がった。
さっきから、彼の反応にびくびくしてしまう。
多分…緊張してるから。
「…びびってる?」
図星をつかれ、俯く。
「緊張なんかすんなよー?
ドキドキするのは、年中無休で大歓迎っ!」
思わず笑ってしまうと、拓馬もニカッと微笑んだ。
その笑顔に、少しだけ…ドキドキした。
そのあと、二人で他愛ない話を繰り返した。


