拓馬くん。
あたしは、ずっとあなたのことを考えてる。


…電車を降り、空港の受付口に向かう。
海外から来た人、海外へ行く人。
国内から来た人、国内へ行く人。

いろんな人とすれ違う中、受付口に向かう。


「…1人で行く気?」


あと数メートルのところで、後ろから肩を叩かれた。


「えっ……」


振り返ると、かばんを手に持つ…力也と龍がいた。