真っ暗な秋の夜は、少し肌寒い。

途中、コンビニでバイクは停止した。


力也に待つように言われ、駐車場にしゃがみこむ。
息をハッと吐くと、微かに白い。

力也はすぐにコンビニから出てきた。
立ち上がろうすると、おでこを押される。

傷が………見える。

瞬時に視線を逸らす。
力也は、ゆっくりと隣に腰をおろした。


「顔…あげて」


梓紗は首を横に振る。