ポツリとささやくと、彼はドアノブにかけた手を離した。

ベッドにもたれ、彼女の顔を覗きこむ。

急に恥ずかしくなり、布団で顔を隠した。


「とりあえず、服着よなぁ。
 じゃないと襲うでっ」


拓馬は冗談を言いながら、タンスからスウェットを取りだす。


「でかいけど、気にすんな」


スウェットを手渡され、受けとる。