後ろ姿




「なに、勝手にしゃべってんよ!!」


ミホは梓紗を殴り、頬にナイフを当てる。
龍は止めに入ろうとしたが、1人の男に押さえつけられた。


「なんて書いてほしい?
 …゛泥棒女゛とか?」


ミホはニヤリと不気味に笑い、ナイフを動かす。


「…っ!!!…ったい、やめてっ……やめて!!!」


酷い寒気と痛みが、全身を震わせる。
苦しくて、めまいが起こり立っていられない。