桜咲く、4月。

あたし、内田梓紗は晴れて高校生となった。

行きたかった高校には…受かることができず、地元から自転車で15分のすべり止めの私立高校に入学。


おろしたての制服を身に纏い、入学式に向かう。

同じ中学校からは誰も入学者がおらず、誰1人知らない人たちとの生活が始まろうとしていた。