───数日後。


「ほんまにこれでいける!?
 変なとこない?失礼ちゃう?」


夏希は白いワンピースを身にまとい、鏡とにらめっこする。


「大丈夫、めっちゃいい感じ」


今日は、力也の両親に挨拶する日で、夏希の服装などを手伝っている。


「髪型いけるかな?
 お母さんに、変に思われへんかな?」


そわそわする夏希の背中を、一発叩いた。


「自信持って、…行ってきい?」


タイミングよく、インターホンが鳴る。
もちろん、お迎えにきた力也。