…深呼吸をし、力也はゆっくりと口を開いた。


「俺、夏希の腹の子の…親になる。
 夏希と腹の子を、守っていく」


彼は夏希の手をギュッと強く握りしめる。
夏希は涙を流した。


「あたしに…は…、りっく…んが……必要…で…すっ」


途切れ途切れに、彼女も声をあげた。

梓紗は、心の中で、2人の祝福と幸せを…願った。