後ろ姿




「りゅー!俺の肉もくれ!」


「ユウヤくん、もう酔ってますやん」


ユウヤが龍の肩を組み、顔を近づける。


「まだ、酔って…へん」


ニコニコ笑いながら、ユウヤは寝ころぶ。
龍は、冷えたタオルを彼の頭の上に置いた。

そして、龍は再び目の前に戻ってきた。
彼は頬杖をつきながら、海を眺めている。


「…行く?」


梓紗は海の方を指差す。
龍は驚いたのか、頬杖をついていた手を離した。
そして、笑顔で頷いた。