そのすきに逃げようとすると、担任に腕を掴まれてスプレーをふられるハメに。


「化粧落としてこい!」


次から次へと怒鳴られて…始業式の時間にギリギリになった。

時間に逆らうことは出来ず、担任は我慢してあたしらをそのまま体育館に向かわせた。


「昨日並に話長いし~」


入学式同様に、先生たちの長い話が始まる。

解放されたのは、二時間後。


教室に戻るとすぐにHRが始まった。
夏希は担任の話をよそに、後ろに振り返る。


「あとで先輩と会うんやけど、一緒に行けへん?
 あずのこと話したら、会いたいって」