夏希、大丈夫かな?
今も一人で無理してないかな?
…あたしには、何ができる?
「早くしてもらえます?」
「あっ、すいません」
お客さんが並んでいたことに気づき、慌ててレジに手を添える。
缶コーヒーに手を伸ばすと…見覚えのある顔。
「いつ…終わる?」
レジの前に立つ、力也。
「あと、30分くらいです」
「…外で待ってる」
お会計を済ませると、力也はコンビニを出た。
上の空でバイトが終わり、急いで着替えてコンビニを出る。
駐車場の端に、力也が座りこんでいた。
「すいません、遅くなって」
小走りで彼に近寄る。


