力也の言葉に、胸が痛くなる。 お腹の子は、夏希とレイの子ども…。 でも、真剣に考えてないレイには、親になってほしくない。 「あたし、産むから…。 レイが親にならんくても、産む」 夏希は、強い眼差しで梓紗と拓馬を見る。 「…りっくんとも、別れる。 迷惑かけたくない……」 夏希の顔に、一瞬…寂しげな表情が浮かんだ。 それでも、彼女の決心は固かった。