でも、中々ひいてくれなくて、広い道までは送ってもらうことになった。 「高校生やんな?」 「はい…1年です」 「まじで? 近いな、俺、2年やねん」 喋り口調が女の子慣れしてそうで、ちょっと心配になった。 広い道はすぐそこで、それだけ話してお礼を言った。 「ほんまに、ありがとうございました」 「ほんまにいけんか? 気つけて帰りや」 頭を下げてから、帰り道を辿った。