「いけるか?
 …うわっ、腕めっちゃ赤いやん!!」


掴まれていた腕をみて、自分も思わず驚く。


「他に何もされへんかった?
 連絡先とか…教えてないでな?」


心配そうに顔を覗き込まれ、思わず伏せてしまう。


「あっ…大丈夫です。
 連絡先も教えてないし…。
 ありがとう…ございます」


顔をみてお礼を言うと、目線がほぼ同じということに驚く。

この人…何歳なんかな?
身長低いし、めっちゃおぼこい。


童顔で身長が低く、同い年くらいにみえた。


「よかった。
 気つけりやぁ、かわいい子は狙われやすいから」


頭を軽く撫でられ、゛家まで送る゛と言われる。
そこまでしてもらうのは、さすがに悪いと思って断った。