力也は学校へ、梓紗は家へとそれぞれ別れた。


帰り道は、報告がくるのが楽しみでワクワクしていた。
家に帰っても、そのことばかりが頭から離れなかった。


…そして、夜中に夏希からの着信が鳴った。
すぐに出ると、電話の向こうから…すすり泣く声が聞こえてくる。


『りっくんと…付き合ったぁ…!告られ…た』


途切れ途切れに話す夏希。


「よかったやん、おめでとう!!」


自然と笑みがこぼれる。

夏希と力也くん。
この二人なら、きっとうまくいく…。