「あずちゃん、西中!?」


レイは驚いた様子で梓紗を見る。
頷くと、彼は首を傾げた。


「おったっけなぁ…」


「ちゃうちゃう、゛西中違い゛」


カケルは話に割り込む。


「レイは゛西山中゛で、あずちゃんが゛西中゛」


「あっ、そうなん」


3人は納得する。

確かに…隣の市は、あたしらの地元みたいに学校名が似てる。
「山」という字が、ついているのか、ついていないかの違い。


「2人が南中で、あずちゃんが西中?」


3人が頷くと、レイは納得した。