「あずが、好きそうな感じ」 夏希に、ニヤニヤしながら耳打ちされる。 好みのタイプでは…ない。 でも、顔は全然違うのに、特徴が似ているあの人を…拓馬くんのことが、すぐに頭に浮かんだ。 全然…違うし。 勝手に同じにしたら、あかん。 「レイくんって、地元どこなん?」 夏希はレイに、質問責めを始める。 「西中やで」 「え?あずと一緒?」 夏希は驚いた様子で、2人を交互に見る。