あとは…家の近くのコンビニで、バイトも始めた。

地元なので、中学のときの知り合いがよく買い物しにくる。
初めは恥ずかしかったけど、今は慣れてきた。


「いらっしゃいませ」


いつも通りレジ打ちをしていると、見覚えのある姿。

じっと見ていると、相手も気づいたのか驚いた様子で口を開いた。


「うわっ、内田!?」


「やっぱり、シュウくんやぁ」


シュウくんとは、中学の三年間ずっと同じクラスだった。
スポーツ万能でルックスもよく、結構モテてた。


「てか、ここで働いてるんやな。
 …全然知らんかった」


部活の帰りなのか、重そうなバッグを肩に背負っている。


「うん、結構最近やけど」


そういうと、またくると言って帰って行った。