「なんであずは、この学校にしたん?」 「あたし、受験あかんかったからすべり止めできてん」 際どい質問に笑いながら答える。 「夏希は、なんで?」 「仲良い先輩がおるから! …めっちゃ単純やろ?」 夏希の理由に笑いながら、分かれ道でバイバイした。 分かれ道からは5分くらいの距離で、軽い坂道を上って行く。