───あのとき、あたしはまだ16歳で

彼もまだ、17歳だった。


彼にとって、「過去」とは
向かい合わなければならない
果てしなく大きなものだった。


当然、その重みを知らない16歳のあたしは
彼にとって、より重みに
なっていたのかもしれない…────