「空、学生の間は落ち着ける場所が必要だ。将来、気に入らなければ出て行っても構わない。 だが、今は私達と一緒に暮らそう。」 「私は…正さん達に不幸が降りかかるのは嫌です。」 「大丈夫。今まで一年過ぎても何も無かっただろう? 人1人が他人の生命を及ぼす程、大きな力を持っているわけがない。 人は弱い生き物だ。」 正さん… 「辛かっただろう? こんなことを1人で抱えて。 これからは何も遠慮することは無いんだ。私達のことを家族だと思ってくれたら良い。」 ―――…私はまた甘えても良いのだろうか?