「じゃあ、また明日ね!おばあさん!」 すっかり日も暮れ、おばあさんといつもの様に別れを告げた。 「ただいま。」 私が帰ると障子の奥からお世話になっている親戚の声が聞こえた。 「あの子…最近よく出かけるのよ。一体何をしているのかしら?」 「子供なんだ。きっと遊んでいるのだろう。」 「でも…そんな話聞かないわよ?あの子に友達がいるなんて…」 「聞かないだけだろ?聞かないだけで、本当はいるんじゃないか?好きにさせてやれよ。」