「笑里…聞いてくれてありがと…」
あたしにはにっこりと微笑む。
笑里はふふっと笑みを浮かべた。
「良かった。朱羅が元気になって。元気で明るい朱羅があたし達は好きだよ。きっと龍くんもね」
と、優しい言葉をかけてくれる。
そう思ってくれているといいなと思った。
龍先輩と二人で話している時…龍先輩は楽しそうにしてくれた。
あたしの元気や明るさが、龍先輩を支えていたなら…
こんな悩みは馬鹿らしい。
なんでこんなことで悩んでいたんだろう。
あたしは…自分が思っているより、龍先輩のこと理解していなかったのかもしれない。
笑里のほうがずっと理解している。
笑里はずっと傍いる。
あたしよりも長く…そして想い続けていた。
だけど…あたしはあたしらしくしようって思った。
龍先輩は『あたし』を見てくれたと思う。
だったら…
「あたし…負けないよ。ちゃんと…龍先輩に伝えるから…」
「…そう」
笑里は嬉しそうに微笑んだ。
笑里に話を聞いてもらって、すぅっと悩みが消えた。
見上げた空は眩しかった。

