僕らは傷つきながら恋をする。




パッとその人を見て、あたしは驚いた。



「…笑里?」



そこに立っていたのは笑里だった。
笑里はふっと微笑み、横に座る。



「メールしたのに返信ないし、電話したら繋がらないし…心配した」



「え?朝練は?」



笑里にはバスケの朝練があったはず。
まさか、自分の為にサボったのだろうか?



あたしは謝りたくなった。



「…ゴメン」



「いいの!あたしが勝手にしたことなんだから。先輩と先生にはちゃんと説明したから大丈夫。本当は友恵も来るはずだったんだけど…先生に呼び止められちゃってさ」



「…ゴメン」



もう謝ることしかできない。



笑里の顔が見れなくなった。