学校に着くと、誰もいなかった。
それはそうだ。
まだ8時にもなっていない。
時刻は7時30分。
朝連をしている人の声と姿しか見えない。
あたしは教室に鞄を置き、はぁと溜め息をつく。
携帯を取り出し、電源を切った。
どうすることも何をすることもないあたしは、何気なく教室を出た。
そして、その足が向かったのは龍先輩と過ごした屋上だった。
屋上に柔らかい風が吹く。
あたしは床に座り、空を見上げた。
「……なんでだろう」
ぽつりと口から出た言葉が悲しくて…
むなしくなって…気づいたら涙が出ていた。
「…最悪」
ごしごしと乱暴に涙を拭く。
そんなあたしの前に差し出されたのは、真っ白なハンカチと
「…大丈夫?」
優しげな言葉だった。

