僕らは傷つきながら恋をする。




「笑里」



笑花は笑里を呼ぶ。
そして、手招きする。



笑里は首を傾げながら笑花に寄る。



「何?」



次の瞬間、笑花はぎゅっと笑里を抱き締めた。
いきなり抱き締められた笑里は目を丸くしていた。



「えっ?お姉ちゃん?」



「頑張ったね、笑里。偉い偉い」



彼女は子供を褒めるように笑里の頭を撫でる。
笑里は恥ずかしそうに笑花を見る。



「お姉ちゃん…あたし子供じゃないよ?」



「ん。でもね、笑里は頑張ったんだから、ご褒美」



笑花の子供のような笑顔に笑里は何も言えずにいた。
笑花のそんな笑みを見るのは久しぶりだった。



この姉妹をこうやって見るのも…
なんだか新鮮だった。