僕らは傷つきながら恋をする。




病院から連絡があった。
『笑花さんが目覚めた』と。



それを聞いた瞬間、嬉しかった。
大声で叫びたくなった。



そんなことをするのは俺のガラじゃないって分かってたけど…
それくらい純粋に嬉しかったんだ。



誰かに聞いてほしくて…
気づけば朱羅に話していた。



朱羅は笑里の友達だ。
笑里の友達で知り合った。



芯のしっかりとした、女の子だった。
明るくて元気で…真っすぐある。



初めて会った時は興味がなかった。
喋ろうと思わなかったし、付き合いなんてなくてもいいと思っていた。



それが今では俺の相談相手になっている。
朱羅はただ静かに俺の話を聞いてくれた。



時にはアドバイスをくれたり、応援してくれたり…
本当は聞きたくないんだと思う。
彼女の横顔はいつも何処か哀しげだから…



それでも俺は相談してしまう。
彼女が優しすぎて、甘えてしまうんだ。
彼女なら分かってくれるって。