僕らは傷つきながら恋をする。




初めて出会った時の印象は、関わりたくない人だった。
笑里と出会って、友達になって…
笑里が龍先輩のことが好きと知って…



どうしてこんな人を?って思った。
龍先輩より蓮先輩の方がって…



でも、友恵も龍先輩のことが好きと気づいて…
龍先輩をあたしはちゃんと見ていないことに気がついた。



二人は気づいてたんだ。
龍先輩の心の奥
誰にも見せない悲しみを。



笑里は龍先輩を支えるために傍にいた。
友恵は笑里に遠慮しながら、それでも傍にいたいと願った。



あたしは…?
あたしは…龍先輩のこと…



傍にいたい?
話していたい?
声を聞きたい?



龍先輩と話していると、あたしがあたしじゃなくなるみたい。
凄く優しい気持ちになれる。
誰かの事を…ちゃんと考えたいと思う。



それは龍先輩が教えてくれた。
龍先輩の想いは…眩しすぎるから。
あたしがちっぽけに思えてしまう。