僕らは傷つきながら恋をする。




君は戸惑った表情を浮かべて…
目を丸めて驚いている瞳があたしを見つめている。



そんな龍くんに構わず、あたしはあたしの想いを声に乗せる。



「小学校4年生の時かな?初めて龍くんに出会ったときからずっと…龍くんのことが好きなの」



「じょ…」



「冗談じゃないよ?」



あたしは本気だから。
冗談なんて思ってほしくない。



お姉ちゃんの前で偽りの想いなんて伝えないよ?
どうしてお姉ちゃんの目で伝えてると思うの?



「龍くんがお姉ちゃんと付き合ってるって知ってても…諦めることなんてできなかった。好きで好きで…龍くんの傍にいたくて…ずっと気持ちを隠してたんだよ」



お姉ちゃんの前で話すのはね…
お姉ちゃんにも聞いてほしかったんだよ。
あたしが龍くんのことが、好きってこと。



「辛かったし…何度も泣いたよ?でも、お姉ちゃんも龍くんも大好きで、大切だから…2人が笑顔で幸せならそれでいいって…」



何度も諦めようとした気持ち
諦めようとしても、諦められなかった。



この気持ちは二人を苦しめちゃうから…
ずっと想いを隠していた。



でも…お姉ちゃんが事故に遭って…
龍くんが悲しそうな顔をしてる姿を見て…
あたしが傍にいなきゃって…
あたしが守らなきゃって…
そう思ったから…



「龍くんが…あたしの気持ちに応えられないのは分かってる。だから…あたしの事…振って。優しくしなくていい。じゃないと…あたしは龍くんのこと、諦められない」



傍にいて…
優しさに触れるたび…
君への想いが溢れだす。



それじゃ…ダメなんだよ。