あたしの心に今まで考えなかったことが一つ浮かぶ。
二人のお陰で…あたしに勇気が芽生える。
「あたし…龍くんに伝えるよ」
ずっと躊躇ってきた想い
許されるなら…伝えたい。
ずっと温めて来たこの気持ち
もう…戻れなくていい。
あたしの気持ちを知っても…
龍くんは変わらず接してくれると信じたいから。
「辛かったら…あたし達が慰めてあげるから。朝まで…付き合ってあげる。夜中でも、駆けつけるよ」
大げさな朱羅の言葉にあたしはハハッと笑う。
朱羅のそういうところがあたしは好きだ。
お節介で真っすぐなところ。
朱羅はあたしの事を可愛いっていうけど…
本当に可愛いのは朱羅だよ。
可愛くて…格好いい。
憧れるよ、朱羅のそういうところ。
「二人ともありがと。あたし…行ってくるね」
「笑里、電話してね」
心配そうに見つめる瞳
大丈夫。
もう…怖くないから。
一人じゃないって感じた。
二人の温かい想い
その想いに支えられて…
あたしは病院にいる、龍くんの元へと向かった。
6年以上想い続けた想いを伝えに。

