あたしの方から自然に力が抜ける。
朱羅の言うとおり。
反論することなんてない。
何も言わないあたしを見て、何故か朱羅は焦り始める。
「ご、ごめん。強く言いすぎた…」
謝る朱羅にあたしは首を横に振った。
「謝る必要なんてないよ?朱羅の言うとおりだもん。あたしはただ逃げてるだけ。結局は…龍くんも…蓮くんも…利用してるんだよ」
「…それは違うよ。二人といる笑里は笑顔だった。あの笑顔は偽りじゃなくて、本物だよ?利用してるなら…二人は笑里の傍にいないと思う」
朱羅も…友恵も…優しすぎだよ。
ずっと我慢していた涙が流れそうになる。
泣かないって決めた。
龍くんの傍にいると誓った日。
あたしが泣いたら、龍くんが悲しむからって。
だけど…ずっと辛かった。
傍にいればいるほど、龍くんの想いが伝わってくる。
お姉ちゃんへの想い
お姉ちゃんへの愛情
泣かずにはいられなかった。
最初のころは自分の部屋で一人で泣いていた。
赤くなった目を見られたくなくて…
何度も涙を止めようとした。
二人はあたしに…泣いてもいいって…
我慢しなくてもいいって…
視線から伝わる。
「やっぱり…2人と友達になれてよかったよ」
ここまで真っすぐにあたしと話してくれた子はいなかった。
あたしの想いを分かってくれる子も…
二人の温かさ
優しさが心に染みた。

