「龍くんの為ならって…いっぱい親を説得した。だけど…お父さんは龍くんに会おうとしなくて…お母さんも…誤解したまま。二人はあたしの話をもう聞いてくれない」
どんなに説明しても、龍くんを庇っているしか聞こえない。
『龍くんのせいじゃない』っていっても、二人は聞いてくれない。
そんな親にあたしは反発した。
今では、言葉を交わすことも顔を合わせることも少なくなった。
だって、お母さんもお父さんも…
『あいつと関わるのはやめなさい』っていうから。
どんどん家族の溝が深まる。
それでも、あたしは龍くんの事、二人に認めてほしくて…
溝が深まったのは龍くんのせいじゃない。
二人の想いを…
お姉ちゃんの愛を…
分かっていない、両親が悪いの。
「龍くんはね、放課後病院に言ってるの。毎日だよ?龍くんは…誰よりもお姉ちゃんの目が覚めることを願っているの。その姿を見て…少しだけ、お母さんは龍くんのことをユ漆始めたけど…お父さんだけは全然会おうとしないし、龍くんの事を全く聞いてくれない」
頑固なお父さん
優しくて、家族想いで…
何より、お姉ちゃんの事を大切に思っていた。
だから…お姉ちゃんが眠る原因を作った龍くんが許せない。
それは分かっているよ?
だけど…お姉ちゃんの事を大切に思ってるなら…
お姉ちゃんの気持ちに気付いてあげてほしい。
お姉ちゃん、早く、目覚めて。
龍くんをこれ以上…苦しめないで。
龍くんの悲しそうな辛そうな顔を見るたび、心が痛む。
抱きしめてあげたくても、抱き締めてあげられない。
あたしの好きは龍くんの好きとは違う。
だから…あたしじゃダメなんだよ。
あたしじゃ…龍くんは救えない。
ただ傍にいることしかできない。
もどかしくて、歯がゆくて。
ただ、お姉ちゃんが目覚めるのを待っている自分に腹が立った。

