僕らは傷つきながら恋をする。




蓮先輩達のクラスが追い上げ、結果あたし達のクラスは2位で初めての体育祭を終えた。



「やっぱり強かったね」



「来年は1位になれたらいいね」



友恵と笑里が談笑するなか、あたしはずっとさっきのことを考えていた。
笑里のこと、龍先輩のことを…。



「ねぇ…朱羅、あたしこの後10分くらい部活見学に行くから…少し待っててくれる?」



制服に着替えていると、笑里が手を合わせて「ごめんね」と言った。



別にあたしは部活見学しないし、このあとも用事なんてないから、適当に時間を潰して待っていることにした。



「じゃあ、終わったら連絡して?あたし、学校をうろうろしてるから」



「うん。本当にごめんね?」



「二人とも…このあと何処か行くの?」



友恵は不思議そうに首を傾げる。
あたしが話そうか迷っていると、笑里はにっこりと笑みを浮かべる。



「友ちゃんにも、話したいことがあるんだ。見学終わった後、ちょっといいかな?」



「大丈夫だけど…」



友恵が少し戸惑っているように見えた気がした。
無理もない。いきなりだったから。