僕らは傷つきながら恋をする。




「ねぇ…友恵、ちょっといいかな?」



「…え?えっと…龍先輩達の試合が終わってからでもいい?もうすぐ始まっちゃうし」



「それでいいよ」



焦っても変わらない。
ただ…友恵と話できるだけでいい。



あたしはそう思って、二人と一緒に龍先輩と蓮先輩の応援に向かった。



この時、あたしはどうして二人が龍先輩のことが好きなのか、理解できなかった。



龍先輩のような人はたくさんいる。
龍先輩じゃないといけない理由なんてないと、思っていた。



やっぱり…あたしは誤解していた。
龍先輩のこと。



龍先輩は…あたしが思っている以上に魅力的で、優しい男の人だった。
龍先輩は他の人とはどこか違う。



だから…目で追ってしまうのかもしれない。
だから、惹かれてしまうのかもしれない。



龍先輩、一目見たときよりも…貴方のことが頭から離れない。



貴方の瞳に…言葉に…吸い込まれそうになるのは何故だろう。



きっと…あたしは二人と同じように…貴方に恋してしまった。