僕らは傷つきながら恋をする。




蓮先輩という、素敵な彼氏がいるはずなのに…
龍先輩は蓮先輩より魅力があるってことなのだろうか?



「…急に変なこと聞くんだな」



龍先輩は苦笑する。
あたしは「答えて下さい」と急かす。
龍先輩は肩を竦めた。



「笑里は…凄く素直でいい子で…少し泣き虫で…だけど強がっていて…守りたいと思う、大切な妹だ」



「…妹」



龍先輩にとって、笑里はただの『妹』
それを知ってるから…笑里は自分の気持ちを隠しているのだろうか?



蓮先輩と付き合って…自分の気持ちを悟られないようにしているのだろうか?



「…笑里がいい子だって…知ってます。だから…」



龍先輩の傍にいても、気持ちを隠している。
笑里の笑顔は、龍先輩のための笑顔なんだ。



龍先輩は…きっとそのことに気がついていない。
笑里が蓮先輩と付き合ってるのを…素直に受け止めているんだろう。