僕らは傷つきながら恋をする。




隠し事なんか…していないよね?
友達は…何でも相談しあえるものだとあたしは信じてる。
きっと…話してくれるよね?



「…凄い顔してる」



「…え?」



パッと顔を上げると、そこには龍先輩が立っていた。
フードを被っていて顔は良く分からないが、口角が上がっていた。



「一人だから、そんな怖い顔してんの?」



「怖い顔なんてしてないです!」



あたしはキッと龍先輩を睨み、そっぽを向いた。
『してた』という呟きが、頭の上から聞こえてきた。



「てっきり一人が嫌だからそんな顔してるのかと思ったけど…違うみたいだな」



「…先輩は笑里と付き合い長いんですか?」



気付くとあたしはそんなことを龍先輩に尋ねていた。



龍先輩は不思議そうに首を傾げていたが、答えてくれた。



「まぁ…長いな。蓮と同じくらいだし。でも、蓮のほうが傍にいるの多かったし…笑里のことなら、あいつに聞いたほうがいいぞ」



「先輩に…聞きたいんです」



あたしは小さな声で呟くように言った。
ギュッと拳を握り、あたしは龍先輩を見上げる。