僕らは傷つきながら恋をする。




余りにも突然のことで、あたしは目を丸める。
笑里も驚いたようで、二人が出て行った扉をしばらく見ていた。



「友ちゃん…どうしたの?」



「…わかんない。突然だったし…」



友恵が何故走って体育館を出たのか、あたしにはさっぱり分からなかった。



もしかして…龍先輩を追いかけに行った?
そんな考えが頭を過ぎる。



「…直ぐに戻って来るよ。笑里、時間は大丈夫?」



蓮先輩に言われて、笑里は体育館に備え付けられている時計に目をやった。



「…もうこんな時間?朱羅、教室に戻ろ!準備しなきゃ!」



「で、でも友恵が!」



「俺が言っておくから、早く行きな」



あたしはペこりと蓮先輩に頭を下げ、急いで笑里の後を追った。