僕らは傷つきながら恋をする。




笑里も充分魅力的だと思うけど…当の本人は、首を振って、否定していた。



「お姉ちゃんには敵わないんだよ。頭も良くて…皆から好かれている存在なんだから。あたしが唯一勝てたのって運動くらいだもん」



確かに笑里は、運動神経が良さそうだ。
バスケと陸上をしているくらいだから、確かだと思う。



だけど…笑里は運動だけが取り柄には思えない。人が良くて…いつも笑顔で可愛い。



「笑里は笑里だろ?あいつと比べなくても、笑里は充分可愛い」



気づいたら、蓮先輩と龍先輩がこちらのほうに来ていた。



龍先輩は優しく微笑み、笑里の髪をくしゃくしゃと撫でた。



「笑里は笑里、あいつのことなんて気にせず、自由でいればいい」



「龍くん…龍くんはいつも優しいね」



「大事な妹のことだからな」



妹と言われた瞬間、笑里の表情が曇った気がした。
だけど、それは気のせいのようで、直ぐに笑里は微笑む。