僕らは傷つきながら恋をする。




「友恵と笑里はバスケ、何時から?」



「14時ぐらいからだったと思う。走るのは午前中だけど…まだ時間あるね」



友恵は教室の時計をちらりと見る。



「どこか、見に行く?それともクラスの応援に行く?」



笑里に尋ねると、笑里は笑みを浮かべて携帯のメールを打っている。
あたしは肩を竦めた。



「笑里、携帯いじ…」



「体育館に行こっ!」



笑里は携帯をパタンと閉じ、ズボンのポケットに入れる。
あたしと友恵はわけがわからず、目を丸める。



「体育館?」



「うん!あたしの先輩が試合してるの。よかったら、一緒に応援に行かない?紹介したいし…」



「試合って?」



「バスケだよ」



バスケと聞いて、友恵の目がキラキラと輝く。
すごく嬉しそうに、笑里を見ていた。



「行くっ!…朱羅は?」



「暇だし、ついていくよ」



一人ぼっちは寂しいし。
あたしはそう思いながら、嬉しそうに体育館に向かう二人の後を追った。