僕らは傷つきながら恋をする。




ファミレスを出たあたし達は、近くの公園にいた。
夕日が綺麗に辺りを照らしている。



あたし達はブランコに座り、その夕日を眺めた。



「綺麗な夕日だな」



「そう…ですね」



辺りには誰もいない。
凄く静かで…あたしの鼓動の音が一層速くなる。



もう…自分の鼓動の音しか聞こえない。



キィキィとブランコの音が鳴る。



それはまるで、あたしを落ち着かせるようにゆっくりと。



龍先輩は何も話さない。
あたしが話し出すのを待ってくれているんだろう。



あたしはふぅーっと息を吐く。



躊躇ってても仕方がない。
ちゃんと伝えると決めたんだから。



もう…逃げない。
あたしはちゃんと…この想いを伝えるよ。



小さな声になるかもしれない。
聞き取れないかもしれない。



でも…想いは届くと信じているから…



どうか…この想いよ…
隣にいるこの人に届いて下さい。



「先輩のこと…好きです…」



偽りのない、真っすぐなこの想いを。