笑里が白い箱を開ける。
そこはまた、ピンクのケースが入っている。
笑里は笑みを浮かべながら、ケースを開けた。
「…え?」
「素敵でしょ?」
あたしはふふっと微笑む。
笑里にプレゼントしたのはネックレス。
リングがチェーンについている。
そのリングの横には小さな可愛らしい赤いハートをもった熊のチャーム。
半年前に買った時の記憶がよみがえる。
笑里の笑顔が浮かんで…龍と二人で買ったネックレス。
「半年前…事故に遭う前にね、龍と二人で買ったの。可愛いでしょ?」
「笑花が目覚めるまで…ずっと預かってたんだ。やっと…渡せたな」
龍が笑みを浮かべる。
大きな手があたしの髪を撫でた。
「あ、あたし…」
笑里の声は涙声になっていた。
必死に涙を堪えている。
だけど、涙は笑里の瞳から溢れていた。
「あたしと龍の気持ち。笑里には…いっぱい助けられて、いっぱい支えてもらった。ずっと…何かをプレゼントしたかったんだぁ」
事故に遭った日は、笑里の誕生日の一週間前だった。
なのに事故に遭って…
後悔していた。
だけど…やっと渡せた。

