僕らは傷つきながら恋をする。




あたしはドキッとした。
彼女は何でもすべて見透かしているようだった。



あたしと龍先輩
屋上で話す関係だった。
でもそれは、あたしがそうしたかったから。



龍先輩は何の感情も抱いていない。



「…相談に乗ってくれたんだ」



「…そう」



ほらね。
あたしは…龍先輩の相談に乗るだけ。



なのも…傷つくことなんてない。
本当のことなんだから。



だけど…やっぱり期待しちゃうの。
相談に乗るだけの関係じゃなくて…



彼女にしてほしいわけじゃない。
友達以上の関係を求めようとは思ってないよ。



ただ…少しでも…
龍先輩の心の近づきたいだけ…。



「朱羅…行こう?」



笑里はあたしを気遣って、声をかける。
あたしはコクリと頷いた。



「じゃあ、お姉ちゃん、龍くんまたあとでね」



「待って、笑里」



彼女があたし達の足を止める。
振り返ると、彼女は笑みを浮かべていた。



「良かったら…一緒に行かない?」



「…え?」