僕らは傷つきながら恋をする。




「あれ…笑里?」



三人でプレゼントを買いに行こうとした時だった。
校門を過ぎようとすると、誰かの声に引き留められる。



「お姉ちゃん…龍くん…」



笑里の言葉にあたしはしまった!と思った。
会いたくない。会わないつもりだったのに、会ってしまったようだ。



あたしは恐る恐る振り返った。



そこには龍先輩と綺麗な女の子が立っていた。
笑里とよく似ている顔立ち。



彼女は大人っぽく、賢そうだった。
モデルのような容姿が目を引き付ける。



彼女は龍先輩の腕に腕を回し、身体を寄せていた。



その姿を見て、少し切なくなった。



この人が…龍先輩の彼女…。



すべてが完璧に見えて、あたしには敵わないと思わせる。



彼女はにっこりと微笑んだ。



「今から帰るの?あれ…お友達と一緒?何処か出かけるの?」



「う、うん。ちょっと買い物に。お姉ちゃんは?」



笑里が尋ねると、彼女はふふっと笑う。
龍先輩の腕に顔を寄せる。



「龍くんの誕生日プレゼントを買いに行くの。笑里もでしょ?」



「そうだけど…って…本人のいる前で言っていいのかな?」



「別にいいよ。もう分かってるからさ」



龍先輩は苦笑する。