僕らは傷つきながら恋をする。




結局、放課後になるまで龍先輩と彼女には会わなかった。
少しだけほっとする。



笑里にはああいったけど、実際は会いたくなかった。
今のあたしは逃げてる。



だけど…今は仕方がないの。



会って…はっきりと分かってしまう方が辛い。



「朱羅、帰らないの?」



授業が終わり、帰りの支度をゆっくりとしていると、笑里と友恵が不思議そうに顔を覗き込む。
あたしはぶんぶんと首を横に振った。



「帰るよ。二人は…部活?」



「今日は休み。体育館が使えないから…」



「そうだ!朱羅、この後何もない?付き合ってほしいところがあるんだけど…もちろん、友恵も」



あたしと友恵は顔を見合わせる。
くすっと微笑み、頷いた。



「いいよ。屋上で相談に乗ってくれたしね」



「ありがと!もうすぐ誕生日だから、プレゼント選ばなきゃいけないんだよね~。あたし一人じゃ悩んじゃうし…二人の意見も聞きながら決めようかなって」



「誕生日?誰の?」



笑里はきょとんとする。



「誰のって…龍くんの。知らなかった?」



そんなの初耳だった。
本人も言わなかったし…



まぁ…自分の誕生日なんて言わないだろうけど…。