後ろから千歳くんが見下ろす 私には見えた 生まれたばかりの小さな赤ちゃんが そこにいたのが 【…う…】 気持ち良さそうに眠っている でもそれとは裏腹に 回りを包み込むのはドス黒い靄 「…どうしたんだ?」 「…赤ちゃんがいるの 黒い靄がかかっててね 本人は安らかなのに 誰かの悪い気がこの子に取り付いてる」 ゆっくりと赤ちゃんに手を伸ばす 「…もう大丈夫だよ」 抱き抱えた赤ちゃんの回りを包み込む靄を 優しく手で撫でる