立ち上がろうとすれば、ズキッと足が痛む。
……もしかして捻っちゃった……?
ズキズキと痛むせいでなかなか立ち上がれない。
どうしよう……。
「莉奈?大丈夫?」
「え?平気平気。心配しないでって」
心配かけるわけにもいかない私は、無理してでも立ち上がる。
かなり痛いけど、心配かけるよりはいい。
だけど、ここまで来るのも辛かったあの道。こんな状態で歩けるだろうか。
「ひとしきり遊んだし、そろそろ帰ろっか」
私はみんなに声をかけ、戻る準備をする。
靴下を履くときに足首を見れば、真っ赤に腫れている。
これは……本格的にヤバイかもしれない。
こんな足を見られるわけにはいかないと、急いで靴下を履く。
そして私は、足を引きずらないように心掛けた。

