「寝るか?」


「はい」


歯磨きを済ませ、


「あ、恭介さん」


「ん、どうした?」


「雪…降ってきましたよ」


窓のカーテンを閉めようとしたら





「降って来たな」


「フフフ…ホワイトクリスマスですね」


「だな」


そっと肩を抱き寄せてくれる。


「ベランダに出ようかな」


「はぁ?駄目だ!寒すぎんだろ。風呂上がりなんだし。こっから見とけ」


「は~い。…明日積もるでしょうかね?」


「ん~少しは積もるかもな。道路が凍結する可能性もあるし、明日はちょっと早い目に出た方がいいな」


「そうですね」


やっぱり現実的っていうかロマンチックの欠片もないのね。


「ん?」


私が恭介さんの顔を見ていたのか


「どうした?」


「えっ?何でもないですよ」


「ホントに?」


「ほんとにです」


「フッ 何だよ、それ。さっ、もう寝よう。12時近い」


もうそんな時間か。

どおりで眠たいはずだ。